BGP<BGPルータが保持するデータベース&BGPのメッセージ>

ーBGPルータが保持する3つのデータベースについてー

・ネイバーテーブル

BGPでルート情報を交換するBGPルータの情報を保持しているテーブルです。

 

ネイバーには、EBGPネイバー、IBGPネイバー、IEBGPネイバーの3種類がある

 

  • 自分のAS番号とネイバーのAS番号が異なっていればEBGPネイバー
  • 自分のAS番号とネイバーのAS番号が同じであればIBGPネイバー
  • IEBGPネイバーはコンフェデレーションという機能を利用する場合のネイバー

※BGPネイバーはBGPピアという言い方をする場合がありますが基本的に同じ意味

 

・BGPテーブル

BGPで送受信するるーと情報を保持するためのデータベース
BGPネイバーから受信したルート情報はすべてBGPテーブルに格納される


BGPでネイバーに情報を送信するためにはまずBGPテーブルにルート情報を登録する
同じネットワークプレフィクスに対する複数のルートが存在する場合、パスアトリビュートによってベストパスを1つに決定する


・ルーティングテーブル
ipパケットをルーティングするために必要な情報が格納されているデータベース
BGPのルート情報には「B]の文字が先頭につく

 

アドミニストレーティブディスタンスはEBGPが20でIBGPが200

 

 

ーBGPのメッセージー

BGPでは4種類のメッセージを使用します

 

・OPEN

TCPコネクションを開始するために最初にやり取りされるメッセージ

バージョン番号、AS番号、BGPルータIDなどの情報が含まれる

OPENの応答としてKEEPALIVEメッセージが返ってくる

 

・UPDATE

BGPネイバーで交換するルート情報が含まれている

1つのUPDAEメッセージの中には1つのルート情報が含まれている

新しいルートが追加された場合や、ネットワークがダウンし利用不可能になた場合に送

信される

 

・KEEPALIVE

BGPネイバーが正常かどうか確認するためにKEEPALIVEメッセージを送信する

ホールドタイム時間内にネイバーからKEEPALIVEメッセージを受け取ることができな

ければ、ネイバーはダウンしたと判断する

ciscoルーターでは、デフォルトで60秒間隔で送信する

ホールドダウンタイムは180秒

 

・NOTIFICATION

BGPネイバーで何らかのエラーが発生したときに、そのエラーを通知するために送信さ

れる

NOTIFICATIONメッセージを受け取ると直ちにネイバーを切断する

 

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今回はBGPルータが保持するデータベースとBGPのメッセージについてでした。

前回は図ありだったのですが、今回はなしということで若干さぼり気味です、

次回は、BGPネイバーの状態と基本的な動作の流れについて、ちゃんと図付きで書いて

いきたいと思います。